ロジスティクス第一中央汽船が4月30日に発表した前3月期決算は、英国の訴訟第二審で勝訴したことを受けて訴訟損失引当金57億6300万円を戻入したほか、船隊規模の縮小を進めて売却益70億600万円を特別利益に計上し、最終損益は33億700万円の損失へと損失幅を120億円以上改善した。
しかし、市況の低迷を受けて売上高が7.8%の減収、営業損益は131億9000万円の赤字となり、赤字額が2倍近くに膨らんだ。
今期は売船や返船などによる船舶の減少と、連結子会社の売却などにより、売上高1300億円(14.6%減)、営業損失40億円、経常損失60億円、最終の純損失60億円を見込んでいる。
[第一中央汽船]2015年3月期連結決算(単位:百万円)
2015年3月期 | 2014年3月期 | 増減 | ||
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売上高 | 152,267 | 165,155 | -7.8% | |
営業利益 | -13,190 | -6,681 | - | |
経常利益 | -13,966 | -8,584 | - | |
当期純利益 | -3,307 | -15,429 | - |