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国交省、大型コンテナ船事故の原因と再発防止策公表

2015年3月3日 (火)

行政・団体国土交通省は3日、商船三井運航の大型コンテナ船「MOLコンフォート号」が2013年6月に真っ二つに折れて沈没した事故を受けて設置したコンテナ運搬船安全対策検討委員会で、事故原因の推定と再発防止策をとりまとめたと発表した。

事故原因の推定については、事故時の状況を詳細に解析したところ、従来の安全基準で十分に考慮されていなかった「波の衝撃で生じる船体振動による力」のため船体に加わる力が増大し、「横方向から船体に加わる力の影響」により船体強度が低下した、と分析。この結果、船体に加わる力が船体強度を上回り、折損に至ったと推定した。

再発防止に向けた取り組みとしては、船舶の安全基準として大型コンテナ船を対象に「波の衝撃で生じる船体振動による力」「横方向から船体に加わる力の影響」に耐えられる船体強度とすることを義務づける。

また、国際的にも同等の対策が必要なため、国際海事機関(IMO)、検査機関の国際団体に対策の実施を働きかける。