ピックアップテーマ
 
テーマ一覧
 
スペシャルコンテンツ一覧

日系自動車部品の現地生産支援

豊田通商、カンボジアにテクノパーク事業の新会社

2015年4月1日 (水)

拠点・施設豊田通商は、今月中にカンボジアで日系自動車部品会社の現地生産を支援する新会社「テクノパーク・ポイペト」を設立する。

タイの日系自動車部品メーカーがサテライト拠点としてカンボジアへ進出している動きに対応するため、5月に着工し、2015年末をメドに営業を開始する。

「タイプラスワン」と呼ばれるカンボジア、ラオス、ミャンマーなどでは、製造業を中心に生産拠点を分散し、地域全体でのサプライチェーンを構築、最適化させる取り組みが進んでいる。

また、タイ・バンコク中心部からカンボジア・プノンペンまでの630キロ、さらに260キロ先のベトナム・ホーチミン港をつなぐ南部経済回廊といった物流インフラの整備を背景に、特に中心に位置するカンボジアで日系企業の進出が積極化していることから、タイ・カンボジア国境に位置するポイペト市にテクノパークを設けることにした。

新会社は、総敷地面積6万平方メートルの中に合わせて4棟の建屋(3万平方メートル)を建設。まずは第1期として2万平方メートルに1棟の建屋を着工し、段階的に第3期まで建設を計画している。

1000平方メートル単位の工場レンタルから従業員向け給食サービス、総務・経理・財務・人事といったアドミニストレーション業務を提供。顧客がモノづくりに専念できる環境整備を通じ、企業の海外進出時の初期投資、海外進出リスクの軽減する。20年には入居企業数10社以上を目指す。

テクノパークでは、新たなサービスとして自動車部品製造の前後工程の一部を請け負う「加工請負」や、現地の農業従事者を製造業の人材として教育、派遣を行う「人材派遣」を行い、機能強化を図る。

豊田通商は、1998年にインド・バンガロールで自動車向け生産支援事業としてテクノパーク事業を開始して以来、インフラ分野の注力事業としてインドに4か所、タイ、中国、インドネシアの4か国でテクノパーク事業を展開し、今回で5か国8か所目となる。