ピックアップテーマ
 
テーマ一覧
 
スペシャルコンテンツ一覧

15年度入社式で内藤社長が訓示

「事実を正確に把握することから始めよ」、日本郵船

2015年4月1日 (水)

話題日本郵船は1日、東京都千代田区の本店ビルで2015年度入社式を行い、内藤忠顕社長が新卒採用社員60人に対して訓示を行った。

■「好奇心とコミュニケーションの力忘れずに」(内藤忠顕社長による訓示、要約)

▲内藤社長(出所:日本郵船)

▲内藤社長(出所:日本郵船)

皆さんにはこれから出会うことに対して是非「好奇心」を持ち続けてほしい。日常の中で心に引っ掛かったことを、そのまま見過ごさず、どうしてこういうことが起こったのか、そして次は何が起きるのかということを常に考える習慣のこと。世間の常識やインターネットの情報を鵜呑みにせず、自分自身で調べ、物事の本質はどこにあるのかを自分の頭で考えてほしい。

こうした訓練は、これからの社会人生活で必要な観察力や洞察力を与えてくれる。そして、好奇心は仕事だけでなく、人生においても大いに役立ち、日常を豊かにしてくれるはず。

また「コミュニケーション」の大切さも認識してほしい。海運や物流の仕事は、ものを運ぶだけでなく、それに付随してさまざまな情報を取り扱う。したがって、物事を整理し相手に的確に伝えること、また相手から正確に情報を聞き取ることが円滑に仕事を進める上での鍵となる。

こうしたコミュニケーション能力を鍛えていく第一歩として、事実を正確に把握し、タイムリーに関係者に伝えることを実践すること。余裕が出てきたら、事実の伝達の上に自分の分析や考えを付け加えてみてほしい。更に受け手の立場や状況を理解し、どうすれば相手に過不足なく情報が「伝わる」かについて配慮することも重要。

コミュニケーション能力は仕事の中だけでなく、日々の生活を送る上でもとても大切な素養となる。毎日の訓練で確実に上達するので、これからは自分自身で磨くように努めてほしい。

今年の10月に創業130周年を迎える。次の30年間は皆がこの会社をつくっていくことになる。私も本日をもって社長に就任し、同じくフレッシュな気持ちでスタート地点に立っている。これから一緒に頑張っていこう。