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日通商事、米穀保管用の角型フレコンを考案

2015年4月10日 (金)
▲手前の3つが旧型、その後ろが新型(出所:日通商事)

▲手前の3つが旧型、その後ろが新型(出所:日通商事)

サービス・商品日通商事は10日、米穀保管用のフレキシブルコンテナ「BOXフレコンAタイプ(保管)」を考案し、試作品を公開したと発表した。

全農宮城県本部と日本通運仙台支店、地元倉庫会社、フレコンメーカーの協力を得て実際の米を充てんし、形状確認を繰り返しながら、完成モデルの開発に成功した。従来の丸型背高フレコンは段積みに際し、不安定で荷崩れの危険性や保管効率などの課題があった。

このフレコンは荷崩れの危険性を低減するため、従来の不安定な丸型のフレコンと一線を画し、高さの低い長方形角型フレコンとした。角型としたことで、上下左右に積まれたフレコンの接地面積を増やし、安定した「はい山」を形成できるようにした。

高さが低いため、従来の背の高い丸型フレコンより数段高い段積みが可能で、デットスペースが少なく、2倍の保管数量向上を見込む。強度を増した2本の吊ベルトに加え、四隅にフックを配置することで、荷扱い時の作業性と安全性を向上させた。

2014年11月から全農宮城県本部の協力で2か所の倉庫で、600トン分のテスト保管と使用試験を開始し、特許庁へ実用新案登録を出願。今後、保管テスト結果を踏まえ、本格的に全国へ販売を拡大していく。