ロジスティクス川崎近海汽船が4月30日に発表した前3月期決算は、営業利益が18.4%増(前期比)の23億6100万円となった。最終損益は減損損失の計上が響き、4.4%減少した。
近海部門は円安基調が続いたことで1.8%の増収となったが、市況の低迷は解消に至らず、営業損失は13億7200万円(前の期は12億6600万円の赤字)へと赤字が拡大した。内航部門は利益が15%増の37億3500万円を確保し、近海部門の損失をカバーした。
近海部門では、バルク輸送で効率配船の実施、遠洋区域の営業拡大を図るほか、木材輸送、鋼材・雑貨輸送で収益改善に取り組む。内航部門は安定した荷動きとなる見通し。今期は売上高438億円、営業利益22億5000万円、経常利益22億円、最終利益15億円を見込む。
[川崎近海汽船]2015年3月期連結決算(単位:百万円)
2015年3月期 | 2014年3月期 | 増減 | ||
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売上高 | 45,946 | 45,633 | 0.7% | |
営業利益 | 2,361 | 1,995 | 18.4% | |
経常利益 | 2,439 | 1,991 | 22.5% | |
当期純利益 | 507 | 530 | -4.4% |