日通、メキシコ中央高原ダイレクト混載を開始

サービス・商品日本通運は13日、コンテナ1本に満たない小口貨物を日本からメキシコ中央高原エリアへ輸送する海上混載一貫輸送サービスを27日から開始する、と発表した。

新サービス「メキシコ中央高原ダイレクト混載」は、東京、横浜、名古屋、神戸からメキシコ、マンサニージョ港またはラザロカルデナス港経由でメキシコ日通自営の保税倉庫「サンルイスポトシ・ロジスティクスセンター」まで輸送する。

日本でのコンテナ詰めから、メキシコ日通の保税倉庫でのコンテナからの貨物取り出し、シラオ、ケレタロ、アグアスカリエンテスなどの都市への配送まで一貫して日通グループが取り扱う。

これまでメキシコ中央高原エリア向けの小口貨物を港でコンテナから取り出す際は、指定会社だけが作業を許されていた。また、メキシコ独特の通関制度である事前検査（プレビオ）を行う際も指定会社が貨物をコンテナから取り出すため、日通は貨物状況を把握したり、輸送品質を管理したりといった業務ができなかった。

メキシコ中央高原ダイレクト混載では、コンテナからの取り出し作業を自社施設で行うとともに、貨物の輸送状況も把握できる仕組みを構築、メキシコ特有の輸送品質の問題を解決する。

このサービスでは、港で通関せずサンルイスポトシ・ロジスティクスセンターまで輸送し、必要な貨物だけを都度通関することができるため、輸入通関を含めたトータル輸送コストは従来比で最大で60％の削減となる。また、最終荷受人までの輸送日数も最大で3日短縮する。

メキシコ日通では、サンルイスポトシのフリートレードゾーン（FTZ）に日系企業初の保税倉庫としてサンルイスポトシ・ロジスティクスセンターを開設。カナダ・米国・メキシコ間の3300キロに及ぶ米州域内トラック輸送基幹商品「XB3300」や、今回のメキシコ中央高原ダイレクト混載の結節拠点に位置づけて活用する。

さらに、新拠点を軸にメキシコ中央高原の都市とほかの同国主要都市を網羅したシャトル便運行による域内輸送サービスも展開していく、