拠点・施設日本毛織(ニッケ)は9日、効率的な生産体制を構築するため、国内外の製造拠点を統合する方針を決めた。
尾州ウール(愛知県稲沢市)の染色工程・製糸工程をニッケ一宮工場(愛知県一宮市)に統合し、一宮工場内の設備を再配置して尾州ウールの撚糸工程を一宮工場敷地内に移設、開発力の機能強化と生産体制の強化を図る。
拠点統合に伴う従業員の雇用には、ニッケグループ内への異動を含めて対応する。来年1月末に一宮工場への統合・移設を完了させる。尾州ウールの敷地は商業施設への転用などの開発を行う
また、中国でも連結子会社の青島日毛紡織有限公司(中国山東省)での梳毛糸生産を中止し、同社の設備の一部をニッケ連結子会社である江陰日毛紡績有限公司(中国江蘇省)へ移設、生産効率の向上とともに、ハイブリッド糸など高付加価値素材を含めた製造品目の拡充を図り「新たな顧客ニーズに対応できる生産体制」を構築する。青島日毛紡織は8月末に操業を停止する。