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技術革新で長期船便輸送が可能に

アイリスオーヤマ、8日からマレーシア向け日本米輸出

2015年7月3日 (金)

ロジスティクスアイリスオーヤマは2日、舞台ファームとの共同出資会社、舞台アグリイノベーション(仙台市青葉区)が、事業参入後初のコメの海外輸出を8日に開始する、と発表した。

第一弾の輸出先として、マレーシアに「低温製法米」20アイテムを18トン輸出する。現地の食品卸DOKA社を通じ、マレーシア伊勢丹を中心とした小売店で同国内の富裕層向けに販売する。

同社は2013年にTPPの実現と海外輸出の拡大を視野に精米事業に参入し、海外需要の拡大を視野に、すべての工程を15度以下で行う低温製法と、脱酸素剤入りの高気密パックにコメを充てんすることで酸化を防ぎ、1年間の賞味期限を実現。

この製法とパッケージのイノベーションにより、長期にわたる船便輸送でコメの品質を保持できるようになったことが輸出先で評価され、海外輸出の決定につながった。

マレーシアは日本米の流通量が少なく、今後、環太平洋経済連携協定(TPP)の交渉が加速することを見越し、需要拡大を視野に初の輸出先として選定した。