商船三井、タイにコンテナバージ専用ターミナル会社

国際商船三井は28日、タイのターミナル事業会社「サハ・タイ・ターミナル」（バンコク）と合弁契約を締結し、コンテナバージ専用ターミナル運営会社「バンコクバージターミナル」を設立したと発表した。

新会社運営は2016年にコンテナバージ専用ターミナルを開業する計画で、同ターミナルを通じてバンコク近郊発着の貨物がある顧客にレムチャバン港への新たな玄関口を提供する。

バンコクは河川港で水深が浅いことから、コンテナ船サービスの多くは90キロ川下にあるレムチャバン港に寄港しており、バンコク近郊とレムチャバン港を結ぶコンテナ輸送サービスには、トラックや鉄道による陸路輸送とバージによる水路輸送がある。なかでもバージ輸送は輸送容量が大きく、安全性と環境面が評価されて需要が高まってきている。

商船三井は、タイでこれまでレムチャバン港のターミナル事業のほか、通関、倉庫、トラック輸送、コンテナデポなどの事業を展開してきたが、今後はバンコクバージターミナル社をサービスメニューに加え、顧客ニーズの多様化に対応する。