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商船三井、ベトナム・ラックフェン港コンテナターミナル開業

2018年5月14日 (月)

▲5月13日に実施した開業式典での初荷役の様子

国際商船三井は14日、同社が共同出資するハイフォン・インターナショナル・コンテナターミナル社(ベトナム)が、ラックフェン港の新コンテナターミナル「ハイフォン・インターナショナル・コンテナターミナル」(HICT)を開業したと発表した。

HICTは、ベトナム北部で初の大水深バースを持つターミナルで、1万4000TEU型のコンテナ船を受け入れることができる。アジアと北米、欧州を直接結ぶ大型船の寄港が可能となることから、顧客の輸送日数の短縮や輸送コストの削減が可能となっている。

商船三井は、ラックフェン港で曳船事業にも参画しており、今後増加が期待される大型コンテナ船の寄港サポートを通じて、HICTの需要拡大に応える。

▲商船三井グループの現地曳船会社が運航するタグボー

ターミナルの開業はラックフェン港自体の開港も意味しており、ラックフェン港建設プロジェクトは、日越政府間最初の官民連携事業となる。ベトナム政府が日本政府からの円借款により、航路浚渫をはじめ、埋立、護岸、防砂堤、防波堤、カットハイ島までの海上橋やアクセス道路などの各種建設工事を行っている。商船三井が出資するHICTは民間事業者として敷地を借り受け、コンテナターミナルを運営する。

■ターミナルの概要
名称:Haiphong International Container Terminal(ハイフォン・インターナショナル・コンテナターミナル)
所在地:ベトナム北部ハイフォン市東部カットハイ島ラックフェン
面積:45ヘクタール
岸壁長:750メートル(2バース)
水深:航路・回頭エリア14メートル、岸壁前泊地16メートル(実際の潮汐を加味し、1万4000TEU型超のコンテナ船まで入港可能)
年間最大取扱数量:110万TEU