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財務省、ベトナムへのNACCS導入で基本合意

2011年7月26日 (火)

行政・団体財務省は26日、ベトナムへNACCS(輸出入・港湾関連情報処理システム)を導入することに日越税関当局が基本合意したと発表した。

 

NACCSは、輸出入・港湾関連手続きを一括して処理する世界最新のIT化されたシステムで、ベトナムが導入すれば同国で貿易手続にかかる時間の短縮や、貿易コストの縮減などによるビジネス環境改善、IT化による行政コスト削減といった効果が見込まれる。

 

システムの影響が大きいとされる貿易関連手続きで、日本企業にとって親和性のあるシステムが導入されることで、日本経済の競争力向上も期待される。

 

日本では、ASEAN諸国を始めとするアジア地域で、貿易・物流関連システムの整備を通じた貿易円滑化を推進しており、その重要な柱として、「アジアカーゴハイウェイ」構想を掲げている。

 

一方、ベトナムは、通関手続きのIT化などを2015年までに実現するため、新しい通関システムの導入を検討しており、財務省関税局は、昨年秋から数回にわたって日本のNACCSを基礎としたシステム構築協力を提案してきた。その後、両国税関当局間で協議を重ねた結果、NACCSをベトナムに導入することで基本的な合意に達したもの。

 

ベトナムでは今後、具体的な検討を進め、2年程度かけて実現することを目指している。