ピックアップテーマ
 
テーマ一覧
 
スペシャルコンテンツ一覧

日本郵船、初のLNG燃料船竣工、「魁」と命名

2015年9月1日 (火)

ロジスティクス日本郵船、初のLNG燃料船竣工、「魁」と命名日本郵船は1日、液化天然ガス(LNG)を燃料にすることができるLNG燃料タグボートが8月31日に京浜ドック追浜工場で竣工した、と発表した。

日本初のLNG燃料船となるこのタグボートは、船舶の燃料としてLNGの有効性を検証し、「LNG燃料という新たな事業分野を切りひらくフラッグシップ」としての期待を背負い、「魁」(さきがけ)と名付けられた。

日本郵船傘下のウィングマリタイムサービスが用船し、今後、主に横浜・川崎港で作業に従事する。同社は2013年3月竣工のハイブリッド・タグボート「翼」に続き、2隻目の環境配慮型タグボートを運航することになる。

魁は重油とLNGを燃料として使用できるデュアルフューエルエンジンを搭載し、LNGを使用する場合、重油使用時よりも二酸化炭素(CO2)量を30%、窒素酸化物(NOx)を80%、硫黄酸化物(SOx)を100%それぞれ削減できるとされる。LNG受入システムとLNG気化システムについては、特許を出願している。

魁へのLNG供給は、タンクローリー車からフレキシブルホースを用い、船舶へLNGを供給する「トラック・ツー・シップ」方式で、横浜市の埠頭で行われる。

■タグボート「魁」の概要
全長:37.2メートル
全幅:10.2メートル
型深さ:4.4メートル
総トン数:272トン
主機:NIIGATA 6L28AHX-DF(×2)
船主:日本郵船
船籍:日本
船級:一般財団法人日本海事協会