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日本郵船、LNG燃料タグボートを建造、国内初

2013年12月24日 (火)

ロジスティクス日本郵船は24日、重油と液化天然ガス(LNG)を燃料として使用できるデュアル・フューエルエンジンを搭載したLNG燃料タグボートを建造する、と発表した。LNG運搬船を除き、LNGを燃料とする船舶の建造は、外航船・内航船を通じて国内初めて。

同社では、2011年に燃料グループ内に専任チームを設置し、重油に代わる次世代燃料の研究に取り組んでおり、「硫黄酸化物(SOX)の排出がなく、重油に比べて二酸化炭素(CO2)や窒素酸化物(NOX)の排出量が少ない」特性を持つLNGに着目し、LNG燃料船の実用化を検討していた。

日本海事協会などの支援のほか、鉄道建設・運輸施設整備支援機構による調査の成果を踏まえ、LNG燃料船の建造に着手することになったもの。

同社はこの船舶でLNG使用した場合、従来の重油使用時と比べてCO2排出量を30%、NOX排出量を80%、SOX排出量は100%削減できるとみている。

LNG燃料タグボートは、今年度の「省エネ型ロジスティクス等推進事業(革新的省エネ型海上輸送システム実証事業)」の補助対象事業として採択されている。