ピックアップテーマ
 
テーマ一覧
 
スペシャルコンテンツ一覧

東村山製作所の出荷先を国内に限定

日機装、インダストリアル事業の生産体制見直し

2015年9月15日 (火)

荷主日機装は15日、東村山製作所を中心としたインダストリアル事業の生産体制を見直し、グローバルベースで最適な生産体制に再構築すると発表した。

これにより東村山製作所での生産は、国内市場向けが中心になることから、「将来見込まれる生産内容」に応じた工場へ変革していく。また、全社で東村山製作所の資産の有効活用を進める。

インダストリアル事業本部の生産拠点は、日機装ブランドのポンプ・システム製品の主力生産拠点・東村山製作所、LEWAブランドのポンプ・システム製品の主力生産拠点となっているドイツ・レオンベルク市のLEWA工場があり、今回の抜本的な生産体制の見直しは、東村山製作所を中心とした日機装ブランドのポンプ・システム製品が対象。

これまで日機装製品は、国内向け、中国を除く海外向けを東村山製作所で生産、出荷してきたが、クライオジェニックポンプの生産を米国へ移管しつつあるほか、水質調整システム製品や電子部品製造装置などのファブレス化(製造外注化)なども計画、実施している。

今回の生産体制見直しでは、東村山製作所の生産を主に国内向けに限定し、海外向けは日機装グループの海外拠点のうち最終仕向地に近い場所で生産する。東村山製作所では生産ラインの適正化、高付加価値作業へ重点を置くなど生産内容の見直し作業を進め、品質、納期を維持しながら生産性の向上を図る。

海外市場向け製品は、日機装グループの海外拠点を活用することで原材料価格や製造固定費の低減と短納期対応を目指す。見直しで生じる余剰スペースは、航空宇宙事業本部が量産を準備している航空機部品の製造工場として活用していく。