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食品物流の取り組み加速

鴻池運輸、静岡・長泉町でイオン向け物流拠点稼働

2015年9月17日 (木)

拠点・施設鴻池運輸は17日、静岡県⻑泉町でイオングループ向けに開設した物流拠点「⻑泉流通センター」が稼働を開始したと発表した。静岡県が進める「内陸のフロンティアを拓く取り組み」の第1号事業として昨年9月に着工、ことし8月に竣工した。投資額は60億円。

鴻池運輸、静岡・長泉町でイオン向け物流拠点稼働

延床面積は2万6000平方メートルの新センターは、新東名⾼速道路⻑泉沼津ICから南東へ700メートルと近い。58基のドックシェルターを備える鉄骨2階建ての施設で、同社でも有数の大規模施設となる。

2階部分は、イオンフードサプライとマックスバリュ東海が食品製造加工場として運用し、加工・製造された生鮮食品・デリカ・畜産・水産加工品を店舗へ供給する。イオン側の拠点名は「イオン⻑泉ロジスティクスセンター」で、1階の配送センターの運営、店舗への配送は鴻池運輸が受託している。

屋内・屋外とも照明にLEDを使用し、屋上には太陽光パネル5152枚を配置。1時間あたり1250キロワットの発電力で地域の電⼒確保に寄与する。

静岡県が官民連携で進めている「防災・減災と地域成⻑の両⽴」に沿った取り組みとして、7月24日に⻑泉町、イオンフードサプライ、マックスバリュ東海と災害時物資調達・運搬協定を締結。さらに⻑泉町との間で、センター隣接の町有地の緑地施設維持管理協定、環境負荷低減に向けた環境保全協定も結んでいる。

同社は京都・群馬・岡山でも相次いで食品関連物流センターの開設準備を進めており、今回の⻑泉流通センターと併せて今年度の食品関連事業の設備投資額は100億円に達する。

■⻑泉流通センターの概要
施設名:⻑泉流通センター(イオン⻑泉ロジスティクスセンター)
所在地:静岡県駿東郡⻑泉町上⻑窪359
敷地面積:3万2000平方メートル
延床面積:2万6000平方メートル(1階1万4000平方メートル、2階1万2000平方メートル)
構造:鉄骨2階建て
1階:定温倉庫(マイナス25度、0度、5度、15度)、食品配送センターほか
2階:食品加工センターほか
BCP対策:自家用給油所(救援物資運搬者に給油可能)
環境対策:太陽光発電パネル5152枚(発電⼒1250kw/h)