調査・データ日本フードサービス協会は25日、8月の外食産業市場動向の調査結果を発表した。上旬は多くの地域で猛暑に見舞われ、夏休み需要が好調に推移し、中旬以降は前線や台風の影響で客足が少し鈍ったものの、客単価が上昇していることもあり、全体の売上は3.2%増と2か月連続で前年同月を上回った。
ファーストフード業態の売上は、全体で4.1%増加した。洋風は夏休みのファミリー需要と鶏肉問題などの影響が薄らぎ、売上は5.7%増と回復した。和風は新メニューの投入やテレビCMの販促などで、売上も10.3%増えた。麺類も夏メニューやメディアの露出などで、売上が4.6%増と堅調だった。持ち帰り米飯・回転寿司は、店舗数減少や中旬以降の天候不順で、売上は0.8%下回った。その他は、「カレー」が好調だったものの「アイスクリーム」が後半の気温低下で伸び悩み、結果として売上が4.7%減少した。
ファミリーレストラン業態の売上は3.6%増と28か月連続で前年を上回った。すべての業種で売り上げが前年を上回り、中でも焼肉はファミリー需要で7.2%増となった。
パブ・居酒屋業態の売上は「パブ・ビアホール」が後半の天候不順が影響したが、前半の好天や販促イベントで、売上が前年を0.7%上回った。「居酒屋」は店舗数削減で売上が9.5%減少した。ディナーレストラン業態は大型店の出店効果や訪日外国人などのインバウンド効果で売上が4.9%増となった。喫茶業態は後半の天候不順が客足に影響したが、キャンペーンの実施などで、売上が2.1%増加した。