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9月の外食市場、連休需要で全体の売上1.6%増

2015年10月26日 (月)

荷主日本フードサービス協会は26日、9月の外食産業市場動向の調査結果を発表した。前半は前線や低気圧による低気温、関東・東北での台風による豪雨などで振るわなかったが、後半はシルバーウィークが好天になったことで需要を取り戻した。ファミリーレストランが堅調に推移していることなどから、全体の売上は1.6%増と3か月連続で前年同月を上回った。

ファーストフード業態の売上は、0.3%増加した。洋風は新メニューや季節限定メニューを打ち出すも雨天の影響をカバーしきれず、売上が2.6%減少した。和風は新メニューやクーポンが奏功し、売上が6.4%増えた。麺類も夏メニューが堅調で、売上が4.2%増だった。持ち帰り米飯・回転寿司は、店舗数減少や中旬以降の天候不順で、売上が0.4%下回った。その他は「アイスクリーム」が不振だったものの「カレー」が堅調に推移し、0.5%売上が増加した。

ファミリーレストラン業態の売上は4%増と29か月連続で前年を上回った。業種別では「洋風」「和風」「焼き肉」の売上・客数・客単価すべてが前年を上回り、特に焼肉はシルバーウィークのファミリー需要で好調だった。

パブ・居酒屋業態の売上は「パブ・ビアホール」が後半のイベントやキャンペーンが奏功し、2%増となった。「居酒屋」は店舗数削減や客数の減少で売上が7.3%減少した。ディナーレストラン業態は繁華街立地の大型店が好調で、売上8.2%増となった。喫茶業態は前半の天候不順が客足に影響したものの、秋のキャンペーンメニューの投入で、売上が0.8%増加した。