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日立製作所、積載質量5000キロ対応の機械室レス荷物用エレベーターを発売

2010年7月23日 (金)

サービス・商品日立製作所は26日、積載質量2500-5000キロ(定格速度30・45m/分)まで対応可能な機械室レス荷物用エレベーター18機種を発売する。ロープ式荷物用エレベーターでは、積載質量2000キロを超える範囲には機械室を屋上に設ける機種で対応していたが、大容量のモデルにも、機械室がない「機械室レス」の機種を拡大する。既設の荷物用エレベーターのリニューアルにも対応する。

 

新機種の発売により、既に販売している600-2000キロまでの機種とあわせ、日立の機械室レス荷物用エレベーターは全28機種となる。

 

08年度の荷物用エレベーターの国内需要台数はおよそ1300台で、機械室レス機種の比率は2005年度の約40%から08年度は約75%と大きく伸長しており、同社では「工場や倉庫などで使用されることの多い荷物用エレベーターは、荷物をスムーズに運ぶための動線を考慮した配置が必要になることなどから、設置の自由度が高い機械室レス機種の需要が増加している」と判断。これを受けて、積載質量5000キロまで対応可能な機械室レス荷物用エレベーターの機種ラインアップを強化するもの。

 

新機種は、積載質量2000キロ以下の従来機種では想定していなかったエレベーターへのフォークリフト乗り込みにも対応しており、荷物の積み下ろし作業を行うフォークリフトの乗り込みにより、積載質量の1.5倍までの荷重が加わっても耐えられるよう、レール・かご・かご床など構造部材の耐衝撃強度、巻上機強度、ブレーキの制動力を設計した。

 

特に昇降行程の長いエレベーターでは、荷物の積み下ろし作業中のフォークリフトの乗り込みに伴う荷重の変動により、かご床と乗場敷居との間に規定以上の段差が発生した際に、これを検知して自動的に段差を補正する「床合わせ補正装置」を標準で装備している。