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三菱重工、長崎地区の商船建造新会社2社が稼働

2015年9月28日 (月)

荷主三菱重工業は28日、同社の長崎地区の商船建造事業を引き継いだ新会社「三菱重工船舶海洋」と船体ブロック製造事業を担う「三菱重工船体」が10月1日に営業を開始する、と発表した。長崎造船所で培った経営資源・ノウハウを活用し、製品ラインの選択・集中や事業のコンパクト化に取り組むことで、競争力強化を目指す。

三菱重工船舶海洋は、得意船種としているガス運搬船(LNG・LPG船)に集約し、同一船種を連続建造することで、生産の整流化やサプライチェーンマネジメント改革などを通じ、生産性を高める。また、組織をコンパクトにすることで機動性を上げ、組織間のコミュニケーションを促し、コスト競争力の強化と収益の安定化につなげる。

三菱重工船体は、長崎造船所香焼工場が強みとしている大型船体ブロックの生産に特化することで、生産規模の拡大、同型ブロックの連続生産、生産合理化投資などを進める。

ほかの造船所への大型ブロックの外販にも取り組み、生産量を拡大していく計画。屋内で大型ブロックを製作し、複数ブロックを一括供給できるなど、同社ならではの特長を有効に活用し、品質と高い生産性を確保しながら短納期・低コスト化を図る。