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日通、日中で走行可能な「Wライセンス」シャーシ導入

2015年10月8日 (木)
商船三井、次世代機関状態監視システムの検証を開始

▲側面(以下、出所:日本通運)

ロジスティクス日本通運は8日、中国国内の通行許可を取得しているシャーシが日本国内の公道を走行できるよう、九州運輸局で自動車検査登録を行ったと発表した。この「ダブルライセンス」により、登録したシャーシを日中両国の公道で走らせることが可能となった。

日通がダブルライセンスシャーシの導入に取り組んでいるのは、日中韓物流大臣会合の合意を受けて国土交通省が中国交通運輸部と「シャーシの相互通行」に向けて検討してきた結果を汲んだもので、現行法令を適用する形で2日に自動車検査登録を行った。

九州地方整備局、九州運輸局などが両国の車両安全基準の差異などを調べ、対応策を検討していたが、両国で車両の安全基準を満たし、検査登録を完了したことで、トライアル輸送に向けた環境が整った。

日通によると、中国で自動車登録を受けたシャーシを日本の基準で登録するため、トラクタヘッドの仕様に応じてシャーシ後部の反射板が自動的に切り替わる仕組みを導入し、改造・修理などの手間をかけずに両国の公道を走行できることとなった。

日通、日中で走行可能な「Wライセンス」シャーシ導入

▲背面

海上コンテナを用いた輸送に比べ、積み下ろし作業が不要なため、輸送時間の短縮が可能で、コンテナ積替え時の衝撃がなく、荷物へのダメージを軽減する効果が見込まれる。

同社はトライアル輸送を経て、「できるだけ早い時期」に本格運用を開始することにしており、当面は自動車部品の輸送業務に投入する。2台目以降の制作は「未定」。

■車両の規格
様式:エアサスペンション、ウィングトレーラー
全長:12.925メートル
全幅:2.495メートル
全高:3.765メートル