荷主建設機械器具のレンタルを手がけるレンタルのニッケン(東京都港区)は5日、「物流の適正化・生産性向上に向けた自主行動計画」を策定したと発表した。第一種荷主、物流事業者、第二種荷主の連携による改善活動を促進し、持続可能な物流体制の構築を目指す。
計画では政府のガイドラインに基づき、荷待ちや荷役作業時間の把握・短縮、物流管理統括者の選任、パレットの活用、機材の適正配置、検品水準の見直しなど、多岐にわたる項目を具体的に盛り込んだ。荷待ちや荷役時間は原則2時間以内とし、現場での拘束時間の削減を図る。
また、運送契約については、契約の書面化や運賃・料金の明確な区分、燃料費高騰分の転嫁、下請取引の適正化など、契約面での透明性向上を掲げる。高速道路の積極的な活用と、利用料金の実費支払いに関する協議も盛り込まれた。
輸送・荷役での安全確保にも言及し、異常気象時の運行判断の尊重や納入場所の安全情報の共有、安全な荷役手順の整備などを明文化。さらに、出荷予定時刻の適正化や納品リードタイムの確保、混雑時間帯を避けた納入・引取の推奨など、第一種・第二種荷主に対する実践項目も示している。
建設機械レンタル業界特有の商流を踏まえ、協力会社が荷主となる場合にも、同様の取り組みを要請する方針。全体を通じて、荷主と物流事業者の対等な関係構築と、法令順守を前提とした健全な物流環境の形成を後押しする内容となっている。
■「より詳しい情報を知りたい」あるいは「続報を知りたい」場合、下の「もっと知りたい」ボタンを押してください。編集部にてボタンが押された数のみをカウントし、件数の多いものについてはさらに深掘り取材を実施したうえで、詳細記事の掲載を積極的に検討します。
※本記事の関連情報などをお持ちの場合、編集部直通の下記メールアドレスまでご一報いただければ幸いです。弊社では取材源の秘匿を徹底しています。
LOGISTICS TODAY編集部
メール:support@logi-today.com
LOGISTICS TODAYでは、メール会員向けに、朝刊(平日7時)・夕刊(16時)のニュースメールを配信しています。業界の最新動向に加え、物流に関わる方に役立つイベントや注目のサービス情報もお届けします。
ご登録は無料です。確かな情報を、日々の業務にぜひお役立てください。