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JR貨物の4-9月取扱貨物量、災害被害で11.4%減

2018年10月17日 (水)

ロジスティクス日本貨物鉄道(JR貨物)が17日発表した今年度上半期(4-9月)と9月の輸送動向によると、豪雨や台風、地震などの影響により、取扱貨物量はコンテナと車扱合わせて11.4%減少(前年同期比)した。

上半期は、6月の大阪府北部地震、7月の豪雨、8月から9月にかけて接近した台風20・21・24号、9月の北海道胆振東部地震の影響などにより、高速貨物4929本、専用貨物78本が運休となった(前年は、高速貨物675本、専用貨物8本が運休)。特に「平成30年7月豪雨」では中国・四国地区で多数の線路災害が発生し、山陽線・予讃線・伯備線が不通となった。山陽線ではトラック・船舶による代行輸送、伯備線・山陰線・山口線を経由したう回運転を実施した。

コンテナは、山陽線不通の影響により、積合せ貨物、自動車部品、食料工業品などで九州向けの発送が大きく減送となったほか、紙・パルプ、化学工業品、化学薬品は中国・九州地区を拠点とする工場からの発送が滞るなど、相次いで発生した災害の影響を受け、すべての品目で前年を下回った。その結果、コンテナ全体では15.7%減となった。

車扱は、石油が各地で観測史上最高気温を記録するなど、夏季の気温が非常に高く推移したことに伴い、ガソリンの消費量が増加し、好調な荷動きとなった。またセメント・石灰石の需要堅調に伴い増送となった。その結果、車扱全体では0.4%増加した。

一方、9月は豪雨、台風、地震の影響で高速貨物1639本、専用貨物30本が運休となった(前年は、高速貨物177本が運休)。コンテナは前年同月に比べて31.7%減、車扱は3.1%となり、合わせて24.3%減少した。