ロジスティクス日立物流が28日に発表した9月中間決算は、収益性の改善効果と運賃・料金改定の成果が利益を押し上げ、営業利益を56.7%増と大きく伸ばした。売上高営業利益率は3.8%で、1.3ポイント改善した。
売上は国内事業で収益性の回復と物量の増加により61億円の増収となったが、国際物流事業は中国など海外事業で貨物量が減少したほか、日本発着のフォワーディング事業でも物量が減ったことで、55億円の減収要因となり、差し引き6億円の増収となった。
営業利益は、増益幅47億円のうち、31億円が収益性の改善によるもの。同社は運賃改定の取り組み着手が前年7月以降にずれ込んでいたが、今回の中間決算で成果が顕著に現れた。
[日立物流]2016年3月期第2四半期連結決算(IFRS、単位:百万円)
2016年3月期第2四半期 | 2015年3月期第2四半期 | 増減 | ||
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売上高 | 340,564 | 330,007 | 3.2% | |
営業利益 | 12,873 | 8,215 | 56.7% | |
税引前利益 | 11,305 | 8,759 | 29.1% | |
当期利益 | 6,487 | 4,565 | 42.1% |