荷主伊藤忠食品は30日、関連会社のカネトミ商事を完全子会社化し、全株式をヤマエ久野に譲渡すると発表した。関西圏で事業基盤の拡大を目指すヤマエ久野に、カネトミ商事の全株式を譲渡することが、カネトミ商事の発展につながると判断した。
カネトミ商事は、関西圏を基盤とした地域密着の食品卸として、収益力の改善や財務の健全化に向けた経営基盤の強化を進めてきた。伊藤忠食品は、カネトミ商事の発行済株式を34.74%所有しているが、カネトミ商事は9月27日に現在の普通株式を全部取得条項付種類株式にするとともに、全て自己株式として取得した上で消却する。
同日に伊藤忠食品を引受先とする第三者割当増資を実行し、持株比率を100%とした上で、9月30日にヤマエ久野へ譲渡する。