話題ミネルヴァ・ホールディングスは5日、連結子会社のナチュラム・イーコマース(大阪市住之江区)で元社員が同社のシステムを不正に操作し、たな卸資産の一部を窃取、これを社外に転売し、不正に利益を着服していた事実が発覚したと発表した。同社では現在、不正行為の詳細など事実関係を調査している。
ミネルヴァHDによると、不正行為は8月1日、ナチュラム・イーコマースで在庫の入出庫確認を行っていたところ「不可解な動きがある」という報告を受け、社内調査を実施したところ、元社員が2006年1月からことし7月にかけて、入荷データ、在庫データを改ざんし、約1億4500万円の商品を窃取していたことが判明した。
不正行為の発覚を受け、同社は顧問弁護士2人・アドバイザリー契約を締結している公認会計士1人、社外監査役3人による社内調査委員会を設置した。現在、社内調査委員会を通じ、事実関係の調査、原因の究明、民事上、刑事上の措置を講じているという。社内調査委員会による調査結果報告書がまとまり次第、公表する。
また、事実関係の調査などによって業績に対する影響が想定よりも大きいと判断した場合、外部の専門家で構成する第三者委員会の設置も検討する。
同社では「このような不正行為が発生したことは痛恨の極み」としている。
ナチュラム・イーコマースは、マーケティング、マーチャンダイジング、ECサイト運営など、Eコマースのフロントヤード業務に特化。物流業務などのバックヤード業務はジェネシス・イーシーが行っている。