ロジスティクスヴォコレクトジャパン(東京都港区)は7日、安田倉庫が首都圏の物流センターで、同社の音声物流ソリューション「VocollectVoice」を採用したと発表した。
安田倉庫は首都圏の物流センターで取り扱う小型家電製品と関連用品の物流・管理に音声物流ソリューションを導入し、店舗別仕分け(ピッキング)、棚移動、棚卸、検品、出荷、返品などの物流業務の効率化を図る。
これまでは、デジタルピッキング(DPS)でおよそ1000か所を越える店舗からのオーダーに個別で対応していたが、サプライチェーン効率化プロジェクトに取り組み、オーダーが卸店ごとに集約され一括受注する方式に変更。これに伴い、顧客満足度の向上、現場の運用改善、作業員の負担軽減、作業精度の向上を図るための新たな作業効率化ツールとして、「VocollectVoice」を採用した。
システム導入は約1か月半で完了、6月末に稼動を開始した。バーコードが貼付されていない商品が混在しているため、商品コードを読上げることで対応したほか、ピッキング効率を高めるために優先順位指定機能などの工夫も組込んだ。
導入を担当した安田倉庫物流推進部の秋田道雄部長は「現場の作業工程の簡素化だけでなく、棚移動機能など、基幹WMSシステムとの在庫情報のリアルタイム連携が可能になり、事務作業全体の負担の軽減にも効果がでている。現在は首都圏の1拠点での導入だが、取扱商品や運用の特性を考慮しながら、ほかの営業拠点での導入も検討している」と述べ、さらに「現場の作業環境も、伝票の目視による確認の負担が軽減されるとともに、声だしによる活性化が図られるなど作業員からも好評だ」と語っている。
システムインテグレーションは、ヴォコレクトのパートナーであるケイ・アイ・エス・エス(東京都台東区)が担当した。