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国交省、日野プロフィアがリコール、3391台対象

2011年9月13日 (火)

行政・団体国土交通省は13日、日野自動車から同社製の大型トラック「プロフィア」が動力伝達装置(デフキャリア)の不具合により、走行できなくなるおそれがあるとしてリコールの届け出が合ったと発表した。対象車両は2003年11月5日から08年12月18日までに製造された3391台で、これまでに物損事故が1件発生しており、16件の不具合を確認している。

 

不具合は、低床式後2軸駆動の12段変速機を搭載した大型トラック「プロフィア」で、後前軸と後後軸間のプロペラシャフトを接続する後後軸のフランジカップリングとドライブピニオンとの締結部の強度が不足しているため、キャッスルナットの座面が摩耗することによりキャッスルナットに緩みが生じ、フランジカップリングのスプライン部またはキャッスルナットのネジ部が摩滅するものがある。

 

そのままの状態で使用を続けると、フランジカップリングが空転したり、フランジカップリングが抜け出して後前軸と後後軸間のプロペラシャフトが脱落するなど、走行できなくなるおそれがあるとしている。市場からの情報と国土交通省からの指摘で不具合が分かった。

 

日野自動車は対象車両に対し、後後軸のデフキャリアを対策品と交換する。ただ、対策品の全数供給に時間がかかるため、フランジカップリング取付状態の点検を行い、異常が認められた車両を優先に交換するという。

 

使用者にはダイレクトメールか直接訪問で通知し、自動車分解整備事業者に対しては日本自動車整備振興連合会(日整連)発行の機関誌に掲載して周知し、改善実施済車には運転者席側ドア開口部のドアストライカー付近にステッカーを貼付する。