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東急車輛特装、トラクタ4型式で火災のおそれ

2011年9月27日 (火)

行政・団体国土交通省は27日、東急車輌特装から同社が架装した「いすゞギガ」などのトラクタ4型式で、傾斜荷台を作動させるために架装されている油圧装置の鋼製継手部に亀裂が生じ、火災に至るおそれがあるとして、リコールの届出があったと発表した。既に3件の部分焼損が発生している。

 

対象車両は2005年1月29日からことし6月17日までに製作された「いすゞギガ」「日産ディーゼルクオン」「三菱スーパークレート」「日野プロフィア」の4型式178台。

 

傾斜荷台付平床セミトレーラをけん引するトラクタで、傾斜荷台を作動させるために架装されている油圧装置の鋼製継手部の走行時の振動に対する強度が不十分であるため、使用状況によって継手部に亀裂が生じ、亀裂部から作動油が漏れ、漏れた作動油が作動油タンクの直下に装着されている排気ガス浄化装置などに滴下し、火災に至るおそれがあるという。

 

東急車輛特装では、使用者にダイレクトメールか直接訪問して不具合を通知し、油圧ポンプ吸入配管と作動油タンクをつなぐ鋼製継手部をゴムホースに変更し、振動に対する許容性を高めるとともに、油圧ポンプ高圧配管とコントロールバルブをつなぐ鋼製継手部に対してもゴムホースに変更する。また、作動油タンクの固定がより強固になるよう、固定方法を片持支持から両端支持に変更する。さらに、鋼製継手部変更に対応するため、現状の市販品作動油タンクを対策品作動油タンクに変更する。

 

改善実施済車には、運転席側ドア開口部のドアロックストライカー付近に、ステッカーを貼付する。

 

■対象車両など詳細は下記URLを参照。
http://www.mlit.go.jp/common/000167040.pdf