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海技研、二軸荷重下の疲労亀裂速度実験を公開

2016年1月12日 (火)

調査・データ海上技術安全研究所(海技研)は今月26日、船舶の構造部位ごとの荷重条件によって疲労亀裂の進む速度が大きく異なることを実証する実験を公開する。「二軸荷重条件下での疲労亀裂伝播特性」と「海流発電装置」の公開実験を行う。  これまでの疲労寿命評価は、一軸荷重条件下での疲労亀裂伝播試験に基づいて行われてきたが、実際には「船体各部に多軸応力が加わり、微少な複数表面亀裂の発生、合体・成長、単一表面亀裂、板厚貫通亀裂へと疲労亀裂は成長する」と考えられることから、公開で「位相の異なる二軸荷重条件下」でテストピースの疲労亀裂伝播試験を実施し、疲労亀裂の進展速度が異なることを示す。  また第2部では、水中浮遊式海流発電装置の安全性評価などを検討するために実施している実験を公開する。水平軸型・双発式の水中浮遊式海流発電施設の模型を水槽中で曳航し、実海域を想定した相対流速条件下で、正常な発電時・異常事態発生時に施設がとる挙動を見てもらう。  海技研では、こうした実験や理論解析などを通じ、日本の海洋再生可能エネルギー利用の実用化に向けて、安全性や発電性能を評価するほか、ガイドラインの作成に取り組んでいる。海上技術安全研究所(海技研)は今月26日、船舶の構造部位ごとの荷重条件によって疲労亀裂の進む速度が大きく異なることを実証する実験を公開する。「二軸荷重条件下での疲労亀裂伝播特性」と「海流発電装置」の公開実験を行う。

これまでの疲労寿命評価は、一軸荷重条件下での疲労亀裂伝播試験に基づいて行われてきたが、実際には「船体各部に多軸応力が加わり、微少な複数表面亀裂の発生、合体・成長、単一表面亀裂、板厚貫通亀裂へと疲労亀裂は成長する」と考えられることから、公開で「位相の異なる二軸荷重条件下」でテストピースの疲労亀裂伝播試験を実施し、疲労亀裂の進展速度が異なることを示す。

また第2部では、水中浮遊式海流発電装置の安全性評価などを検討するために実施している実験を公開する。水平軸型・双発式の水中浮遊式海流発電施設の模型を水槽中で曳航し、実海域を想定した相対流速条件下で、正常な発電時・異常事態発生時に施設がとる挙動を見てもらう。

海技研では、こうした実験や理論解析などを通じ、日本の海洋再生可能エネルギー利用の実用化に向けて、安全性や発電性能を評価するほか、ガイドラインの作成に取り組んでいる。