NEC、パソリンクの一部をインドで生産

拠点・施設日本電気（NEC）は5日、海外向け超小型マイクロ波通信システム「PASOLINK（パソリンク）」シリーズの生産の一部をインドで開始すると発表した。

パソリンクはこれまで、生産革新活動によるコストダウンや資材のドル建て調達比率拡大などの為替変動対応に取り組みつつ、NECネットワークプロダクツで全量生産を行ってきた。

パソリンク事業の拡大に向け、グローバルベンダーとの競争力を高めるとともに、インド市場が成長を見込めることから、NECネットワークプロダクツをマザー工場とし、インドで生産を開始することにしたもの。

年末までに、子会社のNECインドがチェンナイの経済特区内に新たにパソリンクの生産部門を設置し、今年度中に生産を開始する計画で、将来的にはインドでの部品調達も拡大していく。

パソリンクは携帯電話市場の急速な成長に伴い、基地局間を結ぶ通信システムとして採用が広がり、これまでに145か国に累計約170万台を出荷している。