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穀物対象で初

国交省、釧路港を特定貨物輸入拠点港湾に指定

2016年2月25日 (木)

行政・団体国土交通省は25日、日本を代表する酪農地帯を背後に抱え、国際バルク戦略港湾に指定されている釧路港を24日付で特定貨物輸入拠点港湾(穀物)に指定した、と発表した。穀物を対象とした特定貨物輸入拠点港湾の指定は初めて。

穀物(とうもろこし)は、ほぼ100%を海外からの輸入に依存していることから、安定的に安価な輸入を確保するのは日本の酪農・畜産業の国際競争力を確保し、雇用を維持・創出するうえで重要さを増している。

今回の指定により、釧路港では荷役効率を高める機械を対象とした税制優遇などの支援を行うことができるようになるほか、大型船に対応した施設整備を進めることで、穀物の輸入拠点の機能を高めていく。

24日に国土交通大臣室で蝦名大也釧路市長に指定書を交付した石井啓一国土交通相は「釧路港では、これまで、大水深の国際物流ターミナルの整備などを進めてきた。民間事業者により穀物を取扱う埠頭が運営されることになり、必要な要件が整ったことから、特定貨物輸入拠点港湾として指定することにした。輸入拠点として、ますます機能強化されていくことを期待している」と述べた。