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国交省、越ホーチミン交通大で物流集中講義開講

2016年2月29日 (月)

行政・団体国土交通省は26日、ベトナムのホーチミン交通大学で、同大学の単位科目として物流に関する集中講義を開講する、と発表した。

ASEAN地域で物流人材を育成し、物流サービスの質の底上げを図ることで、日本の産業が海外に展開しやすい基盤づくりにつなげる。

ASEAN地域では、経済発展に伴う物流需要の拡大で人材の育成・確保が課題となっているほか、進出している日系物流事業者にとっても、現地で優秀な人材を確保できるかどうかが重要な経営上の課題となっていることから、国交省物流審議官部門がホーチミン交通大と連携し、人材育成支援を行う。

同大学で物流を専攻する学生を対象に、日本の物流の専門家による実践的な講義・演習・スタディツアーを通じて物流実務の知識・ノウハウを提供する。

ベトナム運輸省の協力要請に基づき、昨年3月に行った物流マネジメント研修をもとに、大学側との検討を経て初めて単位科目として実施することとなった。

今回は「将来的に物流事業の管理職候補となる人材」を対象に、物流学を専攻する大学3年生120人程度が受講する。

講義はロジスティクス、3PLなどを題材とした物流概論、顧客・品質・原価・工程管理などの物流実務を学ぶ物流オペレーション、物流施設・複合輸送・ECビジネスなどをテーマとした物流ネットワークを予定。講義内容に基づくケーススタディのほか、荷主企業、物流企業の現場視察も企画している。