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宮城・違法な時間外労働、道路貨物運送業が最多

2016年3月11日 (金)

調査・データ宮城労働局は、昨年11月の「過重労働解消キャンペーン」期間中に管内68事業場を対象に重点監督を実施した結果、7割に当たる48事業場で過重労働による健康障害や若者の「使い捨て」が疑われるなどの労働基準関係法令違反を確認した、と発表した。

宮城労働局

このほか、4割弱に当たる26事業場では違法な時間外労働を確認し、これらの事業場に対して是正に向けた指導を行った。同労働局では「今後も、月100時間を超える残業が行われている事業場などに対する監督指導の徹底をはじめ、過重労働の解消に向けた取り組みを積極的に行っていく」としている。

労働局のまとめによると、労働基準関係法令違反「あり」とされた事業場は48あり、全体の70.6%を占めた。これらの事業場には是正勧告書を交付した。違反行為で最も多かったのは「違法な時間外労働」で26事業場(38.2%)。

このうち、「時間外労働の実績が最も長い労働者の時間数が月100時間を超えた」事業場が8か所あり、業種別では道路貨物運送業が3か所と最も多かった。月150時間を超えた事業場は3か所、月200時間を超えたケースも2事業場で確認された。

また、賃金不払残業と、過重労働による健康障害防止措置の未実施がそれぞれ9事業場(13.2%)あった。