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2月の貿易収支、対中輸入減少し2か月ぶり黒字

2016年3月17日 (木)

ロジスティクス財務省が17日に発表した2月の貿易収支(速報)は、中国からの輸入が20.8%と大幅に減少したことなどが影響して2438億円の黒字(輸出超過)となった。月次ベースでは2か月ぶりの黒字。

輸出は数量指数で0.2%増加したものの、金額ベースでは4%減の5兆7034億円と5か月連続で減少。一方、輸入は14か月連続の減少となるマイナス14.2%(5兆4606億円)となり、輸出額が輸入額を上回った。

相手地域別で見ると、対米貿易は輸出が0.2%増、輸入が5.1%増で収支は4.3%減、6041億円の黒字。対EUでは輸出が9.2%増、輸入が14.2%増で収支は5か月連続赤字となる334億円の輸入超過となった。

貿易額のほぼ半分を占める対アジアは、輸出が6.1%減の2兆8824億円、輸入が15.9%減の2兆7056億円となり、収支は全体の動向と同様に2か月ぶりの黒字となった。収支差額は1768億円の輸出超過。

対中貿易は輸出が5.1%増の9339億円、輸入が20.8%減の1兆3163億円と輸入の減少幅が2割を超えた。これにより、赤字額はほぼ半減の3824億円となり、2か月ぶりの輸出超過に影響を与えた。品目別では、寄与度の大きい順に衣類などが22.5%減少と大きく落ち込んだほか、通信機16.6%減、半導体なども35.8%減となった。