ロジスティクス三菱倉庫が28日に発表した前3月期決算は、倉庫・港湾施設の借り受けや運送車両の増強がコストアップ要因となり、不動産事業でも不動産販売原価が増加。最終コーナーの1-3月期は売上も対前年で減少、損益が悪化し、営業利益は1.2%の減益(前期比)で着地した。
三菱倉庫 | 2016年3月期本決算 |
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累計(百万円) | (前年同期比) | 対売上高利益率 | 直近3か月(百万円) | (前年同期比) |
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売上高 | 206,831 | 1.2% | 49,832 | -5.6% | |
営業利益 | 11,309 | -1.2% | 5.5% | 2,548 | -8.1% |
経常利益 | 14,025 | -3.0% | 6.8% | 3,239 | 1.2% |
当期純利益 | 9,350 | 2.4% | 4.5% | 1,432 | 8.4% |
主力の倉庫事業は医薬品、飲料などの取り扱いが堅調に推移したため、売上高は2.8%の増収を確保したが、陸上運送事業はコンテナ貨物の取り扱いが減少し、0.3%の減収、港湾運送事業はコンテナ貨物などの取り扱いが減少したため4.2%の減収、国際運送取り扱い事業は、輸出入貨物の減少で2.9%減の減収となった。物流事業全体の売上高は0.8%減の1690億600万円。
今期は物流事業で倉庫、陸上運送の両事業での配送センター業務の拡大、港湾運送事業でコンテナ貨物の取り扱い回復、国際運送取扱事業で海上・航空貨物の取り扱い回復を想定。マンション販売事業でも増収を見込み、全体の売上高は前期を82億円上回る2150億円、営業利益は前期を8億円上回る121億円、経常利益148億円、最終利益96億円を見込む。