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日立物流との協業柱に

SGHDが新中計策定、向こう3年で2940億円投資計画

2016年5月9日 (月)

ロジスティクスSGホールディングスは、2016年度から18年度まで3年間の中期経営計画「FirstStage2018」を策定した。重点施策のトップに日立物流との協業・連携を柱とした「総合ソリューションの進化と生産性向上による持続的成長基盤の整備」を据え、期間中に2940億円を投資。最終年度に売上高1兆円、営業利益620億円、営業利益率6.2%を目指す。

投資計画2940億円の内訳は、M&Aなどの資本投資に270億円、不動産投資に790億円、情報投資に620億円、車両や設備投資に1260億円――で、これらの数字に日立物流の株式取得額876億円は含まれていない。

新計画では、グループ横断の営業戦略チーム「GOAL」(GO Advanced Logistics)を基軸としたグループ連携によるソリューション力の強化、グローバル物流ネットワークの拡張を新たな成長エンジンに位置付け、経営ビジョンを「アジアを代表する総合物流企業グループへ」に変更した。

重点施策のトップに掲げた「総合物流ソリューションの進化と生産性向上による持続的成長基盤の整備」では、日立物流との協業でGOALの取り組みを強化。川上から川下全体を広くカバーする融合ソリューションを提供する。

佐川急便と日立物流の営業所、センターの共同活用や車両集中管理による稼働率・積載率向上に取り組むほか、顧客の入荷業務を支援する「スマート納品」では、24時間納品への特化サービス、大規模中継センターを活用した直納体制の構築など、付帯サービスの強化を継続する。

海外では、国内事業との一体展開によるグローバル物流ネットワークの確立を目指し、エクスポランカ、日立物流の強みを活かしたフォワーディング事業の強化、顧客基盤の拡大を背景にグローバル物流ネットワークを拡張。特にアジアでの競争力を強化する。

さらに、私募リートなどを利用した不動産流動化による資金を元手に不動産投資を拡大し、宅配事業の強化につなげる。物流付帯決済サービスとして「代引」を核に「事前・事後」決済の提供や、ITを活用した次世代決済サービスの創造に取り組み、通販事業者に提供する付加価値を高める。