JICA、ジブチのインフラ整備に無償資金協力

行政・団体国際協力機構（JICA）は16日、アフリカ北東部に位置するジブチの政府と「道路管理機材整備計画」を対象として12億3900万円を限度とする無償資金協力の贈与契約を、15日に締結したと発表した。

ジブチでは近年、ジブチ港を外港とする隣国エチオピアの経済成長の影響もあり、新港の建設や鉄道の敷設、大型インフラ整備が進められている。 一方で、これらのインフラ整備や物流を支える陸上輸送手段は道路輸送に依存しており、交通量の急増で幹線道路の劣化が進行している。

同事業で、ジブチ設備運輸省道路局のジブチ市内・地方の維持管理基地3か所に対して道路整備機材と維持管理用資機材を供与することで、主要幹線道路や市街地バスルートの整備を促進し、輸送の安定化や利便性の向上を図る。

道路整備工事や供与予定の機材、スペアパーツの機材管理に関する技術指導も併せて実施し、ソフト、ハード面から設備運輸省道路局の道路維持管理能力を強化する。

■概要
国名：ジブチ共和国
案件名：道路管理機材整備計画
実施予定期間：工期21か月
実施期間：ジブチ設備運輸省道路局
対象地域・施設：ジブチ市、ディキル市、タジュラ市
事業内容：道路整備機材（ブルドーザー、モーターグレーダ、ダンプトラック、タンクローリー、移動式ワークショップ、アスファルトプラント、スペアパーツ）の供給
ワークショップ用機材（発電機、エアコンプレッサ、メカニック工具セット）の供給
ソフトコンポーネント（データベースソフトを利用した機材台帳のための研修、道路整備方法やスペアパーツを含む機材管理に関する技術支援）