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貿易収支4か月ぶり対前年赤字、鉄鋼・半導体輸出減少

2016年6月20日 (月)

調査・データ財務省が20日公表した貿易統計(速報値)によると、5月は鉄鋼、半導体などの電子部品の輸出が減少して輸出額が11.3%減少(前年同月比)となった一方、輸入も原粗油、液化天然ガスの減少から13.8%減となり、貿易収支額は4か月ぶりに赤字(407億円の輸入超過)を記録した。

▲貿易収支の推移(出所:財務省発表資料を基にLogisticsTodayが作成)

▲貿易収支の推移(出所:財務省発表資料を基にLogisticsTodayが作成、16年4・5月は速報値)

輸出は鉄鋼が24.1%減となったのをはじめ、半導体などの電子部品が20%減、有機化合物が24.5%減と、これら3品目だけで3.2%ポイントの押し下げ効果となった。輸入は原油(原粗油)が30.6%減、液化天然ガス(LNG)が41.9%減、石油製品が51.5%減と、エネルギー系品目が大きく減少した。

期間中の対米ドル為替レートは、前年同月の1ドル119.49円から8.8%円高の108.97円となっている。

相手国・地域別の動向としては、EU向け輸出が4か月ぶりに減少し、収支が3か月ぶりの赤字となった。自動車部品輸出が伸びた一方、電算機部品や有機化合物の輸出が伸び悩んだ。船舶輸出は全減。対アジアは4か月連続で黒字をキープしたが、黒字幅が33.9%減少。対中貿易収支は赤字幅が4.4%増加した。