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開発期間短縮へ導入決定、ウルシステムズの支援で習得

日通情報システム、アジャイル開発チーム立ち上げ

2016年6月29日 (水)

サービス・商品ウルシステムズ(東京都中央区)は28日、日本通運グループの日通情報システム(港区)が顧客からシステム開発を受託する際、「アジャイル開発」と呼ばれる小さな単位で機能ごとに開発を繰り返す手法を実践できるよう、日通情報システムが立ち上げたアジャイル開発チームを支援した、と発表した。

日通情報システムは日通グループの情報サービス会社としてグループ企業の情報システムを開発、運用しているが、従来は新規開発する際、前の工程を完了しないと次の工程に進めない「ウォーターフォール型プロセス」を採用してきた。

この手法は前の工程への後戻りを最小限にとどめ、工程の進捗を管理しやすくするメリットがあるが、ユーザーの要求をより的確に汲み取り、価値あるシステムを短期間で実装するためアジャイル開発手法の導入を決定。

基幹システムのアジャイル開発実績が豊富で中立的な立場でコンサルティングを行うウルシステムズに支援を依頼し、ウルシステムズは日通情報システムのアジャイル開発推進チームにコーチ役として参加した。

チームが受託したグループ会社・日通トランスポート社向けのシステム開発プロジェクトでは、アジャイル開発を実践するために必要なスキルやノウハウをOJT形式でチームメンバーに伝え、3か月にわたるコーチングの結果、チームメンバーが主体となってアジャイル開発を実践できるようになった。

日通情報システムの永瀬裕伸社長は「体系的にアジャイル開発に取り組み、ユーザーのニーズに対して迅速・柔軟に対応する手段を獲得できたことは大きな成果だった。ビジネスに変革をもたらすITを実現するには、ユーザーとエンジニアの密なコミュニケーションと試行錯誤が欠かせない。ITの役割が既存業務の電子化から新規業務の創出へと移りつつある今、アジャイル開発の導入は必然と言える」と話し、今後は自社で取り組むシステム開発プロジェクトにアジャイル開発手法を積極適用していく考えを示した。