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SBSHD、PCを仮想化、省エネ・BCP対策に有効

2011年12月8日 (木)

話題SBSホールディングスは8日、クラウド環境下のデスクトップ仮想化サービス「DaaS(ダース)」の導入を完了し、社員が使用していた従来型のパソコン約80台をシンクライアント型の端末に切り替えたと発表した。

 

ダースは「デスクトップ・アズ・ア・サービス」の略で、これまでPCそれぞれにソフトウェアをインストールしてデータ処理を行なっていたものをサーバーに集約し、通信回線を介して利用する方法。

 

見た目はほとんど変わらないが、PCが保存領域を持たない「シンクライアント端末」となることで省エネ化を図ることができるほか、情報漏洩などのセキュリティリスクを抑える効果などを見込んでいる。

 

5月からプレ導入を始め、日常使うワープロ、表計算ソフトやメーラー、ブラウザ、会計システムなどの基幹業務、部署特有の業務ソフトまでが正常に、ストレスなく操作できることを検証。秋口から導入を本格化し、11月下旬に全PCの切り替えを終えた。

 

この結果、ソフトウェアやデータがサーバー集中管理となり、保守管理の効率性、セキュリティ対策が格段に向上した。外出先や自宅などからのテレワークも可能で、仕事のスピードアップや災害発生時のBCP対策としても有効だとしている。省エネ効果は大きく、これまでのおよそ10分の1の使用電力で済む。

 

SBSグループ全体では、1000台を超えるPCが稼働しているためダースに切り替えた場合に「非常に大きな効果が期待できる」として、今後、実環境での評価を経てグループ展開を見据えた検討を行う。