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JR貨物、食材を凍らせずに輸送するコンテナ開発

2016年8月4日 (木)

ロジスティクス日本貨物鉄道(JR貨物)傘下のジェイアール貨物・南関東ロジスティクス(東京都品川区)は4日、食材などを凍らせずに鮮度を維持したまま輸送できる鉄道コンテナ「氷感SO庫」(ひょうかんそうこ)を共同開発したと発表した。

冷却システムに氷感システムを付加することで、積載物を凍らせることなく長期にわたって鮮度をキープできるようにしたもので、これまでの保冷・冷凍・冷蔵コンテナと異なり、食材などを変質させずに保管できるほか、米や肉などを熟成させる効果もあるという。

保管時は外部電源で充電・可動し、輸送時は蓄電池で定温管理するため、ひとつのコンテナで保管と輸送の両方を実現できる。

同社は企業間の連携を取り持つ日本事業者団体連合会とともに、鉄道コンテナの機能性や付加価値を高める「リノベーションコンテナ」の開発に取り組んでおり、氷感SO庫のほかにも、太陽光を活用して24時間換気し続ける機能を付加した「SORAコン」を製作した。

SORAコンは、特殊塗装を施した汎用コンテナに太陽光ソーラーパネルを設置し、コンテナ内のファンを作動させることで庫内の24時間換気を実現する。特殊遮熱塗料と換気扇でコンテナ内の空気を強制的に循環させるため、庫内の湿度・温度が安定し、輸送時も保管時も常温で積載物の品質を保つことができる。