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日新、国交省のメコンハブ&スポーク実証事業を受託

2016年3月9日 (水)

ロジスティクス日新は8日、国土交通省からの委託を受けてラオス・サバナケットを中心としたハブ・アンド・スポーク方式による共同集荷・共同輸送システムの導入に向けた実証実験(物流パイロット事業)を実施すると発表した。同社は2012年からメコン地域で東西回廊を利用した越境輸送を手がけており、その経験が受託につながった。

8日から14日にかけてベトナム・ハノイ、タイ・バンコク、ラオス・ビエンチャンで集荷した自動車部品、電子部品などの工業製品をサバナケットへ混載輸送し、現地で集積・積換え作業を行ったうえでハノイ、バンコク、ビエンチャンへ混載便で配送する。

この実証実験では、オペレーション上の課題の検証、越境混載貨物の保税輸送関連の通関手続きなど制度上の課題を検証するとともに、ラオスの物流インフラ整備、メコン地域進出企業の物流環境の改善につなげる。

メコン地域ではタイプラスワンの動きとして、タイ・ベトナム周辺国が部品供給地に発展。メコン地域内で生産分業のネットワークが形成されようとしているほか、経済成長に伴う生活水準の底上げと中間所得層の拡大が期待されており、高付加価値の貨物や小型貨物への需要増加による物流の活性化が期待されている。

しかし、同地域内で陸上輸送網を構築する際には、主要都市間を1社で1台を用車して輸送する方法が取られており、こうした方法をメコン全域に広げていくのは効率上課題があることから、複数荷主の貨物を集荷・仕分けし、混載した上で複数の物流事業者が各都市に向けて輸送する、ハブ・アンド・スポーク方式による共同集荷・共同システムの導入に向けた実証実験を実施することになった。