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タカラスタンダード、30億円投じ福岡に最新物流拠点

2016年9月20日 (火)
タカラスタンダード、30億円投じ福岡に最新物流拠点
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拠点・施設タカラスタンダードは20日、30億円を投じて福岡物流センター(福岡県鞍手郡)を開設する、と発表した。2017年5月の完成を目指し、鞍手工場の敷地内に5階建ての建物を新設する。

九州エリアの売上が5年前の1.5倍に増加していることを受け、増強が急務となっていた物流拠点の強化を図るため、3年前に物流センターの新設を計画した。

現行の福岡センターは、主に九州エリアの一般住宅向け商品、マンションなどの集合住宅向け商品をストックし、そこからリフォーム現場やマンション建設現場などに配送を行っているが、同社の事業の大きなウエイトを占めるリフォーム現場は、顧客が在宅中に工事を行うことが多く、商品の取付工事の開始時間に合わせて配送を行う必要があった。

しかし現行拠点ではセンター内の効率的な運用が難しく、トラックの配送時間や配送順序などに影響が出ることもあったことから、新物流センター稼動後はこうした問題を改善し、顧客サービスの向上につなげる。

新物流センターが完成すると、施設全体では従来の2倍の延床面積となり、向こう10年間を見越した保管スペースが確保されることになるという。

1日あたりの出荷能力は1.2倍に増強され、保管能力、出荷能力ともに今後の受注量増加に十分対応できる体制となり、同社が目指す「完全自社倉庫対応化」に大きな一歩を踏み出すこととなる。

施設は、大型トラックが同時に入出庫できる機能を現行の2倍の21台に拡大し、荷捌きにかかる時間を短縮。待機時間も大幅に減らす。

また、建物の3面に開口を設け、時間の制約を設けずに入出庫作業を行うことが可能で、高床式倉庫とすることで、大型車両の入出庫を効率的に運用。搬送設備としてはエレベーターが2基、パレット品用の垂直搬送機4基を備える。

2階から5階には構内作業を素早く行えるように垂直搬送機を連結した自動倉庫を配置。保管設備として移動式ラック(280パレット)、デジタルピッキングシステムを配置する。

■建物の概要
延床面積:2万4200平方メートル
階層:5フロア
投資額30億円