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丸紅、中国企業と新興国展開で提携、穀物物流も視野

2012年1月17日 (火)

産業・一般丸紅は17日、中国最大規模の農牧企業「新希望六和股フン有限公司」(新希望六和)との間で、アフリカ・中近東・東欧、南米の海外新興国で飼料畜産インテグレーション合弁事業を展開していくことに合意し、戦略提携意向書に調印したと発表した。

 

新希望六和は、昨年9月に中国有数の農牧企業「四川新希望農業」と「山東六和集団」が統合してできた深セン株式市場上場企業で、飼料・畜産・食品加工など、事業領域が川上から川下まで多岐にわたっている。

 

統合後の中国内飼料生産数量は2010年実績で1300万トン、家禽類処理羽数7億羽で、ともに中国トップとなっており、14年末には生産量の倍増を計画。ベトナム・インドネシアなど東南アジア5か国でも既に飼料事業を展開している。

 

丸紅は2010年に山東六和集団と戦略提携意向書に調印しており、新希望六和の誕生に伴い、この動きを中国以外の海外新興諸国にも拡大して展開する。

 

丸紅の穀物取扱量は、2011年度に2200万トン、2012年度には2500万トンを超える計画で、世界有数の穀物調達力を活かし、新希望六和への穀物販売を目指すとともに、穀物物流面での提携も視野に入れる。