国際丸紅は2日、ブラジルのサンフランシスコ・ド・スル港(サンタ・カタリーナ州)で子会社を通じて穀物サイロを増設するとともに、近隣の伝統的建造物の修繕を行うと発表した。
中国・東南アジアの穀物需要拡大に対応するため、サイロを増設するもので、2016年2月に完工する。保管能力は7万トンで、今回の増設により、子会社のテルログ社の穀物輸出能力は年間340万トンから420万トンに拡大する。
穀物サイロ増設に合わせて、隣接するテルログ社事務所と近隣にある州営海洋博物館、市営図書館の修繕工事を行う。テルログ社事務所は1904から91年まで駅舎として使用され、ブラジル政府機関から伝統的建造物に指定されていることから、伝統的建造物とその周辺景観を維持するため、穀物輸出サイロ増設工事と併せて修繕工事を行う。
テルログ社は11年に丸紅の子会社となり、主に穀物・肥料などバルクカーゴの港湾保管・船積荷役を手掛けている。