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丸紅、シノグレイン油脂と飼料合弁事業を展開

2011年8月17日 (水)

産業・一般丸紅は16日、中国儲備糧管理総公司(シノグレイン)グループ傘下の中儲糧油脂有限公司(シノグレイン油脂)、中国最大規模の農牧企業である山東六和集団有限公司(六和集団)との間で、中国全土で飼料合弁事業を展開していくことで合意し、戦略提携意向書に調印したと発表した。

 

丸紅は2009年、10年にそれぞれシノグレイン油脂、六和集団と戦略提携意向書に調印しているが、今回、丸紅の仲介で実現した3社戦略提携では、中国全土で合弁で最新鋭の飼料工場を建設し、中国飼料市場でのシェア拡大、飼料・畜産インテグレーション事業の基盤拡充を目指す。

 

シノグレインは中国の穀物国家備蓄を担う国営企業で、シノグレイン油脂はシノグレインの100%出資の完全子会社。油脂・油糧の取り扱いを専門とし、油脂・油糧の保管、物流、貿易、加工まで、一貫体制を持つ大型国営企業。年間売上高は200億元で、油脂・油糧の保管、物流、加工能力では中国トップレベル。

 

六和集団は95年に設立された中国最大規模の農牧企業で、業務内容は飼料、畜産、食品加工など、多岐の領域に及んでいる。年間飼料生産量は1100万トン(2010年)と中国企業最大で、14年末には2000万トンにまで増加させる計画。

 

丸紅の穀物販売量は、10年度2000万トン、12年度2500万トンを超える計画で、世界有数の穀物調達力を活かし、三社合弁事業への原料供給のほか、シノグレイン、六和集団への穀物販売も目指す。今回の提携では3社それぞれの強みを生かし、飼料工場建設を皮切りとして、拡大する中国飼料・畜産事業に取り組む。