ピックアップテーマ
 
テーマ一覧
 
スペシャルコンテンツ一覧

不二越、中国に生産の中核拠点を新設

2012年1月19日 (木)

荷主不二越は19日、中国江蘇省張家港市で、今後の中国事業の核となる生産拠点を新設すると発表した。中長期的な需要拡大が見込まれる自動車、建設機械、工作機械向けの油圧機器や精密工具などの現地生産を本格化し、業容の拡大を目指す。

 

新工場の開設は需要拡大に対応するもので、張家港に現地生産の中核拠点を新設し、供給体制の確立と、品質・コスト競争力の強化を図る。

 

中国の自動車業界では、低燃費化や乗り心地の向上などクルマの高機能化、生産ラインの高効率化・高精度化が進み、最新鋭の生産設備や要素部品に対する要求が高まっている。こうした動きを受けて、変速機に組み込まれる自動車用油圧機器(カーコントロールバルブ)や、機械加工ラインに必要な精密工具・工作機械、工作機械用油圧機器の需要が大きく伸長している。

 

また同社では、建設機械市場では住宅や水利など市街化に関わるインフラ整備が進み、小型以下の油圧ショベルのニーズが拡大、建設機械用の油圧機器の需要が伸びていくと見ている。2015年度の売上規模は100億円を想定する。

 

■新会社の概要
会社名:那智不二越(江蘇)精密機械有限公司
所在地:中国江蘇省張家港市張家港経済技術開発区
事業内容:自動車・建設機械・工作機械用油圧機器、精密工具などの製造・販売など
総投資額:約40億円(-2015年)
設立:2012年2月
用地面積:約5万4000平方メートル
延床面積:約3万5000平方メートル(-2015年)
着工:2012年6月
竣工:2013年1月