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豊田通商、中国で自動車解体リサイクルに参入

2012年1月26日 (木)

荷主豊田通商は25日、中国の成都聚源キン再生資源回収有限公司、昭和メタル(埼玉県越谷市)と合弁で、四川省成都市に自動車解体リサイクル会社を設立することに合意したと発表した。

 

中国では使用済み自動車(ELV)の解体が手作業、人海戦術中心となっており、処理作業に長い時間を要しているが、2020年にはELVが4.5倍以上に増大するとみられていることから、効率的で環境に配慮した処理が社会的に求められているとして、ELV処理ニーズの高い成都市でリサイクル会社を設立することにしたもの。

 

ことしの春からリサイクル工場の建設に着工し、秋頃には完成する見込み。設立する自動車解体リサイクル工場では、ELVを鉄、非鉄、部品などに分離し、中国国内で販売する。また、工場は「中国のELV解体モデル工場」「環境、安全、高生産性」をコンセプトとし、月間最大処理能力2000-3000台の先進的工場建設を計画している。

 

豊田通商は約40年前からELVのリサイクル事業に取り組み、国内にバリューチェーンを築いており、成都市に設立するリサイクル工場を足がかりに、他地区でもリサイクル会社の設立を計画。中国でもELVリサイクル・バリューチェーンの構築を目指す。

 

この事業は経済産業省の「2010年度インフラ・システム輸出促進調査等委託費(中国での自動車リサイクル事業に関する実施可能性調査)」の支援を受けており、同省が推進するインフラ・システム輸出の一環として取り組む。

 

新会社の出資比率は、成都聚源キン再生資源回収有限公司が65%、豊田通商グループ30%、昭和メタル5%。