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中継地点で接続替え運用、当日配送実現に備え

ヤマト、3大都市間の幹線輸送に21mフルトレーラ投入

2016年11月8日 (火)

ロジスティクスヤマト運輸は8日、バン型としては国内で初めてとなる連結全長21メートルのフルトレーラと同17.5メートルのセミトレーラを導入すると発表した。同社は首都圏・中京圏・関西圏で地域間の当日配送を打ち出しているが、東名阪3都市の基幹物流拠点「ゲートウェイ」施設を結ぶ区間で幹線輸送の多頻度化が見込まれることから、トラックの積載量を増やすことにより、輸送の効率化につなげる狙い。

新型フルトレーラ

新型フルトレーラ

ウイング型の全長21メートルのフルトレーラはすでに一部の物流事業者が導入しているが、車両後部の扉が観音開きとなるバン型車両ではヤマト運輸が初事例となる。

厚木ゲートウェイ(厚木GW、神奈川県愛川町)、中部GW(愛知県豊田市)にフルトレーラ、セミトレーラをそれぞれ1台ずつ、合わせて4台の新型車両を配備し、建設中の関西ゲートウェイ(大阪府茨木市)の完成後は3拠点を1日2往復の計画で結ぶ。

新型セミトレーラ

新型セミトレーラ

導入する車両はいすゞ自動車と日本フルハーフの協力で完成したもので、フルトレーラは従来の規格(連結全長18.7メートル)に比べ、ロールボックスパレットを8本多い32本積載することができる。セミトレーラは、従来型車両の24本積みから2本増えて26本積みに対応する。

積載する荷物量に応じて前部と後部を切り離し、別のトラクターヘッドにつなぎ替える運用も想定する。導入効果を見極めたうえで、車両の増備も検討する。

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